2026年2月21日深夜、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスピードスケート女子1500mで、高木美帆が3大会連続の悲願・金メダルに挑んだ。結果は6位。しかしその夜、SNSを席巻したのは順位への失望ではなく、姉・高木菜那の解説に込められた「姉妹の絆」への深い感動だった。
高木菜那は北京2022後に現役を引退し、ミラノ・コルティナ2026ではNHKの解説者として妹のレースを見守った。レース中、菜那はプロの解説者として感情を抑え、一貫して「高木選手」と呼び続けた。ラスト1周では「落とすな!落とすな!」と絶叫し、タイムが落ちると沈黙。それでも涙をこらえながら解説に徹した。そしてレース後、思わず口から出た「美帆」という一言が、多くの視聴者の涙腺を崩壊させた。「ずっと高木選手って言ってたのに最後に美帆って言ったところで涙腺崩壊した」「お姉ちゃんだもの」という声がSNSに溢れた。
高木美帆は平昌2018・北京2022と2大会連続で女子1500m銀メダルに終わっており、今大会が3度目の金メダル挑戦だった。世界記録保持者(1分49秒83、2019年3月10日ソルトレークシティ)として大本命視されていたが、1位から6位まで全員が1分54秒台という超ハイレベルなレースで、優勝のデ・ヨング選手(オランダ)との差はわずか0.86秒だった。「あとひとかきあれば」という惜しさへの共感が、6位という結果への失望を上回る感情として広がっている。
一方で今大会の高木美帆は、女子1000m・500m・団体パシュートで銅メダルを獲得し、オリンピック通算10個のメダルを達成。冬季五輪10個は日本初、夏冬通じて日本女子初の偉業だ。また、高木美帆が立ち上げた「チーム・ゴールド」のメンバー・寧忠岩選手(中国)が男子1500mで金メダルを獲得し、チーム初の五輪金メダリストが誕生した。
「高木選手」というトレンドキーワードは、競技結果を超えた姉妹の絆と、戦い続けるアスリートの姿への敬意が凝縮された言葉として、今夜のSNSを象徴している。
高木美帆選手。ずっと「高木選手」って解説してた姉の菜那さんが、レース後は「美帆頑張った」ってお姉ちゃんに戻ってるのがグッとくる。
レース後の #高木美帆 選手への、姉の高木菜那さんのインタビュー全文です。カメラの前では見せずとしていた涙。家族の顔を見て気持ちが緩んだんでしょうね、本当にお疲れさまでした 菜那さん 1500m、たのしかったですか?高木選手そうですね。最後の1周は辛かったんですけど… 菜那さん