2026年5月3日、日本国憲法施行から79年目を迎える憲法記念日に、改憲・護憲をめぐる議論がかつてなく白熱している。
最大の注目点は、自民党の古賀誠元幹事長(85歳)がTBS『報道特集』に出演し、「憲法9条守るべき」と明言したことだ。「武力を備えドンパチで負けないのが強い国ではない。世界の国から信用と信頼されるのが強い国だ」と語り、「だんだん戦争が近づいてくる怖さを感じる」とも述べた。改憲推進を掲げる高市首相と同じ自民党内からの異論として、SNSで広く拡散された。
世論調査では、毎日新聞の調査で高市首相の任期中の改憲について賛成37%・反対30%・わからない32%と拮抗。共同通信の調査では改憲の進め方として「幅広い合意形成を優先」が72%を占め、拙速な改憲への慎重論が多数派となっている。
市民レベルでも動きは活発だ。東京・有明で開催された「#憲法大集会2026」をはじめ、名古屋・鶴舞公園など全国185会場でアクションが予定・開催された。デモカレンダーが参加人数の集計を呼びかけるなど、組織的な取り組みも広がっている。
文化面では、バンド「ドレスコーズ」が憲法記念日に合わせて反戦シングル『ノイズ時代』を配信リリース。「それぞれの場所で、抵抗のノイズを」というメッセージとともに発表された。
NHKでは5月3日午前9時から「憲法記念日特集」を放送。山添拓議員(共産党)、神谷宗幣代表、奥田ふみよ氏(れいわ新選組)ら各党10人が出演し、安全保障と憲法をテーマに討論した。また、国立公文書館では5月6日まで日本国憲法の原本を特別展示している。
れいわ新選組は「いまある憲法を守らない者が、憲法を変えようとするな」との声明を発表。立憲民主党も憲法記念日の談話を公表するなど、野党各党が一斉に護憲の立場を表明した。改憲の具体的な争点としては緊急事態条項の新設が挙げられており、賛否両論の議論が続いている。
「戦さのできるフツーの国になるために基本原理を変えたいというのであれば、もうすでに『改憲』ではない。……それは革命であり、クーデタである」憲法記念日を迎えるにあたり、『井上ひさしの憲法指南』より「いちばん偉いのはどれか」を特別公開。 https://t.co/xA05uuh92M