カルビー
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カルビーが「ポテトチップス うすしお味」「コンソメパンチ」など主力商品を含む計14商品のパッケージを白黒2色に変更すると取引先に通知したことが明らかになり、5月11日夜にSNSで急拡散している。

変更の直接の原因は、印刷インクの原料となる溶剤・樹脂の調達困難だ。これらはナフサ(粗製ガソリン)を原料とする石油化学製品で、中東情勢の緊迫化によってナフサの供給が不安定化したことが背景にある。日本のナフサ供給の約8割を担うホルムズ海峡が事実上封鎖状態となり、ナフサ価格は3月25日に1,000ドル/MTを突破。2月27日比で56%もの急騰を記録した。カルビーは5月25日以降の出荷分から順次パッケージを白黒に切り替える方針で、5月12日に正式発表を予定している。また、7月に予定していた「サワークリーム風味」の新商品発売も中止となった。

このニュースが特に大きな反響を呼んでいる理由は、中東危機という「遠い話」が、誰もが知る国民的スナックのパッケージという極めて身近な形で可視化されたからだ。朝日新聞の編集部が「これは現実のニュースです」と異例の注記を出すほど、フィクションと見間違えるユーザーが続出した。

SNS上では、政府が4月30日に「代替調達により年を越えて供給継続可能」と表明していたことと、カルビーほどの大手が白黒パッケージに踏み切らざるを得ない現実との矛盾を指摘する声が相次いでいる。また、伊藤ハムも同様の白黒パッケージ対応を検討中と報じられており、「スーパーの棚が白黒パッケージだらけになる」という懸念も広がっている。カルビーのような大手でさえ調達困難に直面しているなら、体力の乏しい中小企業への影響はさらに深刻だという声も多い。

5月12日のカルビーによる正式発表と、5月25日以降に実際に白黒パッケージ商品が店頭に並び始めるタイミングが、今後の注目点となる。