セガサミー
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2026年5月14日、セガサミーホールディングスが社会人野球チーム「セガサミー野球部」の2026年シーズン限りでの廃部を正式発表した。同日に2026年3月期の決算発表も行われており、最終赤字57億円(前期は450億円の黒字)という厳しい内容が明らかになったことで、廃部との関連性が強く注目されている。

廃部の理由についてセガサミーHDは「当社グループを取り巻く経営環境は近年大きく変化しており、チームの近年の状況なども踏まえて検討を重ねた結果、活動終了という判断に至りました」と説明している。決算悪化の主因は、買収したロビオ・エンタテインメント(313億円)とステークロジック(187億円)ののれん減損損失だ。大型M&Aの失敗が経営を直撃した形となっている。

セガサミー野球部は2005年8月にセガとサミーの経営統合翌年に創部された。約20年の歴史の中で都市対抗野球大会に14回出場し、2014年の日本選手権では準優勝を果たした強豪チームだ。横浜DeNAベイスターズの宮﨑敏郎内野手や、昨季セ・リーグ新人王を獲得した東京ヤクルトスワローズの荘司宏太投手など、多数のプロ野球選手を輩出してきた実績を持つ。

特に衝撃を与えているのが廃部発表のタイミングだ。2026年1月1日付で佐藤俊和が新監督に就任したばかりであり、新体制でのシーズン開幕からわずか数か月での廃部発表となった。選手や内定者への影響を心配する声もSNS上で多く上がっている。

また、直近2年間は都市対抗野球大会・日本選手権の二大大会出場を逃していたことも廃部の判断に影響したとみられており、経営環境の変化とチーム成績の両面が重なった結果との見方が広がっている。パナソニック野球部の休部に続く強豪チームの消滅として、社会人野球界全体の構造的問題として議論が広がっている点も注目される。

株式市場でも同日、任天堂・カプコン・サンリオ・バンダイナムコ・東映アニメーション・スクウェア・エニックス・東宝などゲーム・アニメ・IP関連株に売りが目立つ展開となり、セガサミーの経営悪化が業界全体への懸念として波及した。セガサミーHDは今後、大型M&Aを当面凍結し、200億円の自己株式取得を決定している。