TACO
画像: AI生成

2026年3月23日夜(日本時間)、「TACO」という言葉がXで爆発的にトレンド入りした。きっかけはトランプ大統領がSNSに投稿し、イランの発電所およびエネルギーインフラへの軍事攻撃を5日間延期するよう国防総省に指示したと表明したことだ。

TACOとは「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」の頭文字を取った造語で、強硬な姿勢を示した後に引き下がるトランプ大統領の行動パターンを皮肉った金融・政治用語だ。フィナンシャル・タイムズのロバート・アームストロング記者が考案したとされ、もともとは関税政策での強硬→撤回パターンを指す言葉として投資家の間で定着していた。

今回の経緯はこうだ。3月21日(日本時間22日)、トランプ大統領は「48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければイランの発電所を攻撃する」とSNSで警告。これに対しイラン軍は「米国が発電所を攻撃すればホルムズ海峡を完全に封鎖する」と強く反発した。一触即発の緊張が続く中、48時間の期限を数時間残した3月23日夜、トランプ大統領は「米国とイランは実りある会談を行った」として攻撃の5日間延期を表明。これを受けて株価先物が急騰し、原油価格は約10%急落するという大きな市場反応が生じた。

Xでは「大多数の予想通り、トランプ大統領はTACOったのであった」「完全降伏TACOが来た」「TACO!」といった投稿が夜20時台に集中した。投資家層からは「TACOトレード」として既に織り込み済みの行動パターンとして捉える冷静な分析も多く、「意図的にボラティリティを上げ、コールオプション・プットオプションを組み合わせれば大儲けできる」という指摘も出た。

一方で「関税はTACOったら一件落着だが、戦争はそうならない」という懸念も根強く、5日間の延期が真の解決への第一歩なのか単なる時間稼ぎなのかを巡る議論が続いている。なお同日、書籍『人体ドローイングのコツ390』の著者名「TACO」に関連した模写投稿も複数投稿されており、政治・投資とは別の文脈でもトレンドに寄与している。