クマ駆除ハンター池上治男さん
画像: AI生成

2026年4月14日、クマ駆除ハンター池上治男さんをめぐる新たな事実が報道され、SNSで大きな怒りの声が上がっている。最高裁で逆転勝訴を果たしたにもかかわらず、駆除に使用した猟銃が検察によってすでに処分済みであることが明らかになったのだ。

事の発端は2018年8月21日にさかのぼる。北海道砂川市宮城の沢で、当時75歳の池上さんが自治体の要請を受けてヒグマの駆除を実施した。ところが翌2019年4月、北海道公安委員会が池上さんの猟銃所持許可を取り消すという処分を下した。検察は不起訴とし、北海道・砂川市も問題なしと判断していたにもかかわらず、警察と公安委員会だけが処分を行ったのだ。

この処分を不服とした池上さんは訴訟を起こし、7年間にわたる法廷闘争を続けた。その間、池上さんは猟銃を持てないまま丸腰でクマ駆除の現場に対応し続けた。2026年3月27日、最高裁第3小法廷は裁判官5人全員一致で逆転勝訴の判決を下し、処分を違法と確定。最高裁は池上さんの活動を「周辺住民の生活環境保護に資する重要な意義のある活動」と評価した。

4月9日には北海道公安委員会が池上さんに謝罪し、別の猟銃1丁を返還した。しかし池上さんが最も返してほしいと望んでいた、亡くなった猟友会の仲間から譲り受けた形見の猟銃——駆除に実際に使用した当該銃——は戻ってこなかった。そして4月14日、その理由が明らかになった。当該猟銃は証拠として提出されていたが、検察側がすでに処分済みであることが判明したのだ。

池上さんは「当該の銃を返してもらいたい」と訴えているが、処分済みのため物理的な返還は不可能な状況だ。SNS上では「無実の市民から財産を取り上げて処分したのか」「闇が深い」といった怒りの声が相次いでいる。なお、2025年9月からは市街地でのクマ発砲を認める『緊急銃猟制度』が開始されており、クマ駆除をめぐる制度的な問題への関心も高まっている。