昭和の方
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2月17日、X上で「昭和の方が良かった」というキーワードが話題となり、世代間の価値観の違いが可視化された。投稿のタイムスタンプから、2月11日頃から議論が始まり、17日に活発化したと見られる。

議論の中心は、昭和と令和の生活様式や価値観の比較だ。「スマホで知りたいことをすぐに知ることができる」「テレビの見逃し配信や音楽のサブスク配信が自由に見れる」といった令和の便利さを認める声がある一方、「テレビかラジオしかないので、みんな同じものを見たり聴いたりしてて、それはそれなりの楽しさがあった」という昭和への郷愁も強い。共通体験の喪失を惜しむ声が目立つ。

一方で、昭和の負の側面への批判も多数寄せられている。「昔はセクハラなんて言葉が無くて笑って許されてたから昭和のほうが良かったと嘆く中高年世代もいますが、昭和の方が我慢して泣き寝入りするしかなかったというだけ」という投稿は、昭和の労働環境や人権意識の問題を指摘する。昭和は終身雇用と年功序列が当たり前で、長時間労働が美徳とされた時代だった。令和はワークライフバランスを重視する価値観へと変化している。

この議論の背景には、昭和をテーマにしたコンテンツの相次ぐ登場もある。2月17日にはDJ和のミックスCDシリーズ39作目・40作目が同時発売され、ジャケットには昭和の名曲を愛する友近が登場。2月12日には西武ライオンズが「昭和100年事業」として昭和生まれの方を抽選でベルーナドームに招待する企画を発表した。1月30日には『地球の歩き方 昭和レトロ』も発売されている。

昭和時代の高度経済成長期(1955-1973年)に日本は世界第2位の経済大国へ成長し、家電3種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が普及した。地域や家族のつながりが強く、仕事第一の価値観が支配的だった。令和は個人の多様性を尊重する時代へと変化しており、この価値観の違いが今回の議論を生んでいる。