5月13日の「愛犬の日」が今年もSNSで大きな盛り上がりを見せている。この記念日は日本独自のもので、昭和30年代に雑誌『愛犬の友』を発行していた誠文堂新光社が5月13日に犬のイベントを開催したことが由来とされている。ただし、複数のX投稿でも指摘されているように、制定した団体や目的の詳細については諸説あり、「全日本警備犬協会が1949年に創立された日」という説は誤報とされている点も注目される。
今年の「愛犬の日」が例年以上に話題を集めている背景には、アニメ『わんだふるぷりきゅあ!』のキャラクター・犬飼こむぎ(キュアワンダフル)の誕生日が同じ5月13日に設定されていることがある。キュアワンダフルはプリキュアシリーズ史上初めて犬がプリキュアに変身するキャラクターとして話題を呼んだ存在だ。東映アニメーション公式サイトでもキャラクター情報が確認できる。『わんだふるぷりきゅあ!』は2025年1月26日に放送終了しているが、ファンの間では誕生日を祝う文化が続いており、「#愛犬の日」ハッシュタグに誕生日祝いの投稿が混在する形で拡散している。
SNSでの広がりは一般の愛犬家にとどまらない。ソフトバンクは「白戸家のお父さん」を使った愛犬の日コンテンツを投稿し、ドラゴンクエスト公式アカウントはシリーズに登場する犬キャラクターを紹介するなど、企業アカウントも積極的に参加している。またVtuber向けのフリー素材配布も活発で、愛犬の日がクリエイターコミュニティの創作・拡散の場としても機能している様子がうかがえる。
愛犬の日は11月1日の「犬の日(ワンワンワン)」とは別の記念日であり、海外では8月26日に「ナショナルドッグデー」があることも一部投稿で紹介されている。毎年5月13日になると愛犬の写真や犬にまつわるイラスト投稿が一斉に増加するこの記念日は、SNSマーケティングの定番日として企業・クリエイター・一般ユーザーが各々の形で参加する多層的なトレンドとして定着しつつある。