5月12日は「看護の日」「国際看護師の日」「ナイチンゲールデー」が重なる日として、毎年SNSや各種メディアで大きく取り上げられる。この日付は近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日(1820年)に由来しており、国際看護師協会が1965年に「国際看護師の日」を制定、日本でも1990年に厚生省が「看護の日」を制定した。看護の日を含む日曜日から土曜日までの1週間は「看護週間」とされ、全国各地でイベントが行われている。
今年特に注目を集めたのが、現在放送中のNHK連続テレビ小説『風、薫る』との連動だ。同作は明治18年(1885年)の日本初の看護婦養成所を舞台にした作品で、主演の見上愛が演じる一ノ瀬りんが看護婦見習いとして病院で働く姿が描かれている。朝ドラ公式アカウントは看護の日に合わせて見上愛の看護師見習い衣装のオフショット写真を投稿し、「患者さんをobserveしていきます」というメッセージとともに拡散。朝ドラファンと看護関係者の双方から反響を呼んだ。
また、ミッフィーの公式アカウントが「病院の看護服にもなっているんです」として看護服コラボ写真を投稿したことも話題となり、キャラクターコンテンツと看護の日が結びつく形で幅広い層への認知拡大につながった。Vtuberコミュニティでもナース衣装素材の配布が行われるなど、記念日をコンテンツ発信の機会として活用する動きが活発だった。
一方、感謝の声が多数を占める中、「看護師ふやせ 介護士ふやせ 給料上げろ」と人員不足・処遇改善を訴える投稿も目立った。記念日のたびに繰り返されるこの訴えは、感謝だけでなく構造的な改善が必要だという現場の切実な声を反映している。沖縄では看護の日に合わせて助産師や保健師10人が知事表彰を受ける式典が開催されるなど、地域レベルでの取り組みも続いている。
