ジャムの日
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毎年4月20日になるとSNSでトレンド入りする「ジャムの日」。2026年は月曜日かつ一粒万倍日と重なったことで、例年以上の盛り上がりを見せている。

「ジャムの日」は日本ジャム工業組合が制定し、2015年7月27日に一般社団法人日本記念日協会に正式登録された公式記念日だ。4月20日が選ばれた理由は、1910年(明治43年)のこの日、長野県北佐久郡三岡村(現・小諸市)出身の塩川伊一郎氏が苺ジャムを明治天皇・皇后両陛下に献上したという歴史的事実に由来する。この献上によってジャムが皇室にも認められたことが、日本のジャム産業の礎となったとされている。記念日制定の目的はジャムの美味しさや魅力を広く伝え、需要喚起と消費拡大を図ることにある。

2026年の盛り上がりには複数の要因が重なっている。まず、4月20日が月曜日かつ一粒万倍日と重なったことで、朝の挨拶投稿に「縁起の良い日」という付加価値が加わり、記念日まとめ投稿が早朝から多数拡散した。さらに、Vtuber・配信者向けのフリー素材配布文化との結びつきも見逃せない。ジャムや食パンをモチーフにしたイラスト素材の配布投稿が前日4月19日から活発化し、当日朝にかけてリポストが相次いだ。

SNS上の投稿は全体的に和やかなトーンで、「好きなジャムは何か」「パンに何を塗るか」といった食の好みをめぐる交流が中心となっている。苺・ブルーベリー・マーマレードなど各自の好みを語り合う投稿が多く、記念日をきっかけにした日常的な食の話題として幅広い層に親しまれている様子がうかがえる。アヲハタ、スドージャム、タカ食品工業、明治屋など日本ジャム工業組合の組合員企業も過去にInstagram共同企画「#ジャムの日」を実施するなど、業界全体で記念日を活用したPR活動を展開してきた実績がある。

毎年繰り返されるこの季節イベント型トレンドは、公式記念日としての認知度の高さと、SNSの記念日文化・フリー素材配布文化が組み合わさることで、年々定着度を増している。