ブルガリア
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2026年4月12日、「ブルガリア」がXのスポーツカテゴリでトレンド1位に浮上した。その理由は、ソフトバンクの守護神・杉山一樹投手が4月11日の日本ハム戦登板後にベンチを殴打して左手を骨折し、翌12日に出場選手登録を抹消されたニュースが、野球ファンの間で伝説的なネットミーム「ブルガリア事件」と重ね合わせられたためだ。

「ブルガリア事件」の起源は2004年6月1日にさかのぼる。当時の福岡ダイエーホークスに所属していた杉内俊哉投手が、試合後にベンチを殴打して両手小指を骨折した。この際、日刊スポーツの記事に捕手・城島健司氏の発言として「利き手はやめろブルガリア!ブルガリア!」という謎の文言が掲載され、ネット上でミームとして広まった。2020年には城島氏本人が西スポの取材に対し「そんなこと言うわけないやん」と発言を否定している。

今回の杉山一樹投手の件が特に注目を集めたのは、「同じホークス系球団の投手」「同じベンチ殴打」「同じ骨折」という三拍子揃った一致があったからだ。杉山投手は昨季31セーブを挙げてセーブ王に輝いた実績を持つが、2026年シーズンは7試合登板で防御率9.00、0勝1敗4セーブと不調が続いていた。その状況での自傷による離脱に、小久保裕紀監督は「防げなかったのは僕の責任」「信頼崩すのは一瞬」と厳しいコメントを残した。

SNS上では深刻なニュースにもかかわらず、ミームを通じたユーモアある反応が大多数を占めた。元ネタの「利き手はやめろ」を踏まえ、今回は左手(利き手でない)の骨折だったことから「利き手じゃないからセーフ」「利き手はやめた!ブルガリア!」といったツッコミが相次いだ。「22年ぶり2度目のホークス選手によるブルガリア事件」という表現も多くのユーザーに共有された。なお、2025年8月には千葉ロッテの益田直也投手がロッカーを殴って左手を骨折した際にも「令和のブルガリア事件」と呼ばれており、このミームが野球ファンの間で広く定着していることがうかがえる。チームの中継ぎ事情への影響を心配する声も一部見られた。