純利益2290億円へ、フジクラが一転最高益の上方修正
フジクラ(5803)は2026年6月18日の大引け後、2027年3月期の通期業績予想を大幅に上方修正した。純利益は1560億円→2290億円、営業利益は2110億円→3100億円、売上高は1兆2430億円→1兆4620億円へと引き上げられ、上期(4-9月期)の経常利益も950億円→1770億円(86.3%増)に修正された。
主因は情報通信事業における想定外の大型受注だ。
当初計画では想定していなかったハイパースケーラーからの光コンポーネント製品のプロジェクト受注、売価アップがあり、また、懸念された水素不足影響が緩和
1ヶ月前のストップ安から一転、なぜ今これほど話題なのか
今回の上方修正がこれほど話題化したのは、わずか約1ヶ月前にフジクラが減益見通しを発表して株価がストップ安となった「フジクラショック」があったからだ。下落から一転、純利益+91%・営業利益+64%という異例の修正幅が、市場に強烈なインパクトを与えた。
背景には、世界的なAIインフラ整備の加速がある。データセンターのネットワーク構成は800Gbpsから1.6Tbpsへの移行が確実視され、光コンポーネント需要の継続拡大が見込まれている。フジクラは2026年3月期に売上高1兆1824億円で創業以来初の売上高1兆円超えを達成し、情報通信事業は前年比44.7%増でグループを牽引していた。
フジクラ一転最高益 27年3月期、想定外の受注獲得で上方修正
「天元突破」と歓喜、一方で経営陣のガイダンスに批判も
SNSでは、修正幅の大きさに驚く声が最多を占めた。「巨大IT企業から突然『光部品』の爆買いを食らい、どさくさ紛れに値上げしたら余裕で通って利益が天元突破するチート展開」という投稿が大きく拡散し、「知ってた」と皮肉交じりに反応する声も多い。
また「先月発表した中計を2年前倒しで営業利益は達成」「中計を1ヶ月で達成は最短記録では」と、中期経営計画の目標を早々に達成したことへの驚きも広がった。
一方で、約1ヶ月前にストップ安を引き起こした経営陣への批判も根強い。「ガイダンスで株価半分にしておいて、このタイミングで利益2倍の上方修正とか、経営陣無能極まってる」「決算ショックで株価半額シールのフジクラ、触る者みな傷つける」といった声がガイダンスの信頼性をめぐる議論に発展している。
AI関連株として注目、今後の光部品需要は
フジクラは独自技術の細径高密度型光ファイバケーブルが北米市場で強固な顧客基盤を築いており、AI・データセンター需要の構造的拡大の恩恵を受ける銘柄として投資家の注目が高まっている。
SNSでは古河電工やキオクシアと並ぶ「電線・通信」「AI半導体株」の文脈で名前が挙がる場面が目立つ。ただし株価の乱高下を経験した直後だけに、短期的な値動きへの警戒感も残る。データセンターの1.6Tbps移行が進むなか、光コンポーネント需要がどこまで業績を押し上げ続けるかが今後の焦点となる。
フジクラが2027年3月期通期予想を上方修正、AI需要が拡大
決算ショックで株価半額シールのフジクラ、ショック発生から約1ヶ月後に今度は超絶上方修正を出して来て触る者みな傷つける https://t.co/qQQGSoW7Vl