2026年5月20日、「ホームラン」というキーワードが野球ファンの間で一日中話題になった。最大の火付け役は甲子園で行われた阪神×中日戦での中日先発投手・カイル・マラーの来日初本塁打だ。
6回表、マラーは直球をフルスイングして左翼席へ2ランを叩き込んだ。打球速度172.8km/h、打球角度22.9°、飛距離122.3mという数値はSNSで瞬く間に拡散し、「投手の打球ではない」というフレーズとともに驚きの声が相次いだ。中日球団では4年ぶりとなる投手本塁打という希少性も話題を増幅させた。左投げ右打ちという珍しいスタイルの外国人投手がこれほどの打球を放ったことで、野球ファンのみならず多くの人が反応した。
同試合では元阪神の内野手・山本泰寛(現中日)が古巣・甲子園で今季1号となる3ランを放つ場面もあり、試合は中日が一時7点リードを奪う展開となった。しかし中日の中継ぎ陣が崩れ、阪神が猛追。最終的には阪神・森下翔太のソロ11号なども飛び出し、阪神が8x-7のサヨナラ勝ちを収めた。勝利投手はドリス(1勝1敗6S)。中日ファンにとっては7点差からのサヨナラ負けという今季ワーストとも言える結末となり、マラーの本塁打という明るい話題が試合結果によって複雑な感情に上書きされた。
さらに同日は王貞治氏の誕生日でもあった。1940年5月20日生まれの王氏は、1959年に早稲田実業から巨人へ入団し、一本足打法で通算868本塁打という世界記録を樹立。監督としても第1回WBCで日本代表を初代王者に導いた。この記念日がSNSで取り上げられたことで、現役選手の活躍と歴史的偉業という二つの文脈から「ホームラン」が一日を通じて検索・話題になる状況が生まれた。
[甲子園球場] 投手のホームランは 2021年4月16日 藤浪晋太郎以来