八十八夜
画像: AI生成

2026年5月2日(土)、「八十八夜」がSNSでトレンド入りした。八十八夜とは、立春を起算日として88日目にあたる日本独自の暦「雑節」のひとつで、今年は5月2日がその日にあたる。

八十八夜は古くから農事の目安とされてきた。霜の心配が少なくなり、本格的な農作業や茶摘みを始める時期の目安として、長年にわたって日本人の生活に根付いてきた節目の日だ。この日に摘んだ一番茶(新茶)は上等なものとされ、「飲むと長生きする」「無病息災につながる」という言い伝えが今も語り継がれている。また、大切な人にお茶を贈る習わしもあり、季節の贈り物として新茶が注目される時期でもある。

今年特に話題になった背景には、いくつかの要因が重なったことがある。まず、八十八夜が土曜日に当たったため、ゆっくりお茶を楽しめる週末と重なり、SNSへの投稿が増えやすい状況だった。さらに、同日は満月(フラワームーン)と一粒万倍日も重なり、「特別な開運日」として暦や占い系のアカウントからも多数の投稿が行われた。前日5月1日の「すずらんの日」と合わせて紹介する投稿も目立った。

童謡「茶摘み」の歌詞「夏も近づく八十八夜」は広く知られており、SNS上でもこのフレーズを引用した投稿が多数見られた。また、5月2日は「緑茶の日」「新茶の日」としても制定されており、お茶の種類(煎茶・ほうじ茶・抹茶・玉露など)を紹介する投稿も拡散した。

ニュースの面では、世界的な抹茶ブームを伝える報道や、京都・大阪のホテルによる抹茶を使ったアフタヌーンティーの展開なども話題となっており、八十八夜を機にお茶文化全体への関心が高まっている。GW期間中という時期も重なり、「新茶でリフレッシュ」という呼びかけが多くの共感を集めた。