ロッタン
画像: AI生成

2026年4月29日、東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」のメインイベントで、武尊がロッタン・ジットムアンノンに5R TKOで勝利し、ONEフライ級キックボクシング暫定王座を獲得した。これが武尊の現役最終戦であり、5331日に及ぶプロキャリアの締めくくりとなった。

ロッタンとの因縁は深い。2025年3月の「ONE 172」では、ロッタンが1R1分20秒でKO勝利を収めており、武尊にとって屈辱的な敗北だった。その後、武尊は2025年11月のデニス・ピューリック戦後に引退を表明。引退試合の相手として、あえてロッタンとの再戦を選んだ。

試合は武尊が圧倒的な内容を見せた。2Rには左フックで2度のダウンを奪い、最終的に計4度のダウンを奪取して5R TKOで決着。通算戦績を50戦45勝(27KO)4敗とし、悲願のONEのベルトを手に引退の花道を飾った。

試合後、武尊はリングに突っ伏して絶叫し、恒例のムーンサルトパフォーマンスで喜びを爆発させた。マイクでは「うれしいしかない」と男泣きし、「ロッタン選手もKO負けしているのに再戦してくれてありがとう」と対戦相手への感謝も述べた。妻・川口葵が観客席から見守る中での完全燃焼だった。また、武尊は前髪を「原点回帰」の赤に染めて最後のリングに立ったことも話題を呼んでいる。

試合はU-NEXTで独占ライブ配信され、フジテレビ系列でも同日22時からディレイ放送された。格闘家の青木真也も称賛コメントを発信するなど、競技の枠を超えた注目を集めており、SNS上では「史上最高の引退試合」という評価が支配的となっている。