イスラエル
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2026年4月8日、「イスラエル」が国内外で急激に検索・話題化している。その直接の理由は、米国とイランがパキスタン仲介のもとで2週間の停戦に合意したわずか数時間後に、イスラエルがレバノン全土で100拠点以上を空爆する最大規模の攻撃を実施したことだ。

イスラエル軍はヒズボラの指揮本部などを標的に攻撃を展開。レバノン保健省によると、この攻撃で数百人の死傷者が発生し、南部サイダ市だけでも8人が死亡、22人が負傷した。イスラエルは「停戦合意にレバノンは含まれない」と主張し、ヒズボラへの攻撃継続を宣言している。

この動きを受け、イランはホルムズ海峡の通航を再び停止した。停戦合意の条件の一つがホルムズ海峡の安全な通航確保だっただけに、合意は事実上の形骸化を迎えた形だ。国連安保理はホルムズ海峡通航確保に向けた協調案を審議したが、中国とロシアが拒否権を行使し否決された。

日本にとってホルムズ海峡の封鎖は深刻なエネルギー問題に直結する。日本関係船舶が足止めを受けている状況が続いており、原油輸入への影響が懸念されている。また、今回の停戦仲介はパキスタンのシャリフ首相が主導し、日本は交渉の場に加わることができなかった点も国内で批判を集めている。

イランは恒久的な戦争終結や制裁解除、ホルムズ海峡通航料制度の導入など10項目の提案を提示しており、4月11日からパキスタンの首都イスラマバードで米イラン和平交渉が始まる予定だ。しかし停戦合意が機能しない現状では、交渉の実効性に対する懐疑的な見方も強まっている。イスラエルの野党指導者らもネタニヤフ首相を一斉に非難しており、イスラエル国内でも対立が深まっている。停戦の行方と日本のエネルギー安全保障、そして和平交渉の実現可能性が今後の焦点となる。