キオクシアホールディングスが日本株市場で空前の熱狂を巻き起こしている。2026年4月13日時点の株価は31,270円に達し、売買代金が個別株として史上初となる4日連続1兆円超えを記録した。2位の古河電工(約4,691億円)にダブルスコア以上の差をつけるという前例のない市場集中ぶりだ。
キオクシアは2017年に東芝がメモリ事業を分社化して設立し、2018年にベインキャピタル主導の企業連合に約2兆円で売却された経緯を持つ。2024年12月18日に東証プライム市場へ公開価格1,455円で上場し、わずか約1年4ヶ月で株価は約19倍の31,270円に急騰。時価総額は約17兆円に達し、任天堂を超える水準となっている。
急騰の背景にあるのはAI関連需要の爆発的な拡大とNANDフラッシュメモリ価格の上昇だ。2024年度の売上高は1兆7065億円(前年度比58.5%増)、営業利益4530億円、純利益2660億円と業績が急拡大している。日本唯一のNANDメモリメーカーとして、データセンター向け需要の恩恵を直接受けている構図だ。
市場の注目を集めるもう一つの要因が、大株主ベインキャピタルの動向だ。2026年3月19日に保有割合が36.86%から29.13%に低下したことが明らかになり、大株主の売り抜けへの警戒感と、それでも株価が上昇し続けることへの驚きが交錯している。また、2026年2月13日には売買代金が1兆3442億円を記録し、ソフトバンクGの過去最高(1兆332億円)を上回る歴史的な数字を叩き出した。
今後の最大の注目点は2026年5月15日(金)15時30分に予定されている決算発表だ。業績期待の高まりを受けて株価がさらに上昇するか、それとも材料出尽くしとなるかが市場関係者の間で議論されている。キオクシアの急騰は東芝株主銘柄にも波及効果をもたらしており、特殊陶やロームなど関連銘柄にも買いが入るなど、日本株市場全体への影響も大きくなっている。
特殊陶やロームなど、「東芝株主」銘柄に買いキオクシア急騰で皮算用 https://t.co/HVn4jRovoR
キオクシア売り豚さようなら さすがに全員追証退場ですね https://t.co/PqYjSofG2H