Wolt
画像: AI生成

2026年2月25日、フードデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」が日本でのサービスを2026年3月4日(水)をもって終了すると発表した。3月5日以降は注文が不可となる。発表から終了まで約1週間という異例の短さが多くのユーザーに衝撃を与え、SNS上で「悲報」「超悲報」などの感情的な投稿が大量に発生してトレンド入りした。

Woltはフィンランド発祥のフードデリバリーサービスで、2020年3月に広島市でサービスを開始。その後、全国30都市以上に拡大し、日本市場に根付いていた。2022年6月にはアメリカの大手デリバリー企業DoorDashによる買収が完了したが、日本ではWoltブランドのままサービスを継続していた。なお、Wolt Marketと呼ばれるダークストア事業は2022年7月に全店閉鎖済みだった。

今回の撤退はWoltだけでなく、DoorDash傘下のDeliverooブランドも含め、日本・カタール・シンガポール・ウズベキスタンの4か国から同時に撤退するものだ。DoorDash公式は撤退理由として「持続的な規模拡大と長期的な競争優位を実現できる地域に投資を集中する方針」と説明している。日本のフードデリバリー市場は2025年時点で約7,500億円規模(2019年比約3倍)に成長しているものの、浸透率は5%未満にとどまっており、Uber Eatsや出前館との競争が激しい環境が続いていた。

SNS上では配達員・飲食店・利用者それぞれの立場から影響を訴える声が相次いだ。「最近の加盟店増加ペースの少なさから薄々感じていた」という冷静な声も一定数あり、サービス品質の低下を事前に察知していたユーザーも存在した。フードパンダやDiDiフードに続くWoltの撤退により、日本のフードデリバリー市場は事実上Uber Eatsと出前館の二強体制へと集約される流れとなっている。

なお、DoorDash CEOはDoorDash・Deliveroo・Woltの3プラットフォームを1つに統合する計画を示しており、今後のサービス再編の動向にも注目が集まっている。