飛行中断措置
画像: AI生成

2026年3月5日午前11時10分、宇宙スタートアップ企業スペースワンが開発した小型ロケット「カイロス3号機」が和歌山県串本町のスペースポート紀伊から打ち上げられた。しかし打ち上げ直後から異常が発生し、スペースワンは「ミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を行った」と発表。民間初の人工衛星軌道投入という目標は、今回も達成できなかった。

今回の打ち上げは、前日3月4日に打ち上げ約30秒前の緊急停止という事態を経ての再挑戦だった。4日の緊急停止はスペースワンによると機体の故障ではないと説明されていたが、翌5日の打ち上げでは発射後に上空で激しく回転する様子が現地観覧者の目視でも確認されるほどの異常が発生した。スペースワンは詳細については現在調査中としており、記者会見で続報が示される見通しだ。

カイロスロケットはこれで3機連続の失敗となった。2号機では1段目ノズルの角度検知不能による姿勢の乱れが原因とされていた。今回の3号機については、打ち上げ後約70秒・フェアリング分離前という段階での飛行中断だったとの情報も拡散しており、2号機(打ち上げ後約3分・高度110km)よりも早い段階での中断だった可能性が注目されている。

スペースワンは2024年のクラウドファンディングも実施するなど、民間宇宙開発の旗手として注目を集めてきた。3連続失敗という結果を受け、SNS上では「またか」という落胆の声も上がっているが、一方で「民間ロケット開発の困難さへの理解」や「技術者への激励」を示すコメントも多く、次号機への期待を込めた応援の声も広がっている。今後はスペースワンによる原因究明の発表と、4号機以降に向けた対策の内容が最大の注目点となる。