カイロス
画像: AI生成

民間宇宙ベンチャー「スペースワン」が開発する小型ロケット「カイロス3号機」が、2026年3月5日午前11時10分に和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた。しかし上昇中にミッション達成困難と判断され、飛行中断措置が取られた。NHKは11時18分に速報を伝え、SNS上でも目撃者から「タンブリング(機体の激しい回転)が起きている」との声が上がった。

今回の打ち上げに至るまでには複数回の中止があった。3月1日は打ち上げ30分前に、高度10km付近の風速が想定より弱く機体への負荷が強くなると判断して中止。3月4日は発射28.9秒前にGNSS(衛星測位システム)の通信不安定を検知した自動停止システムが作動し、翌5日に再設定されていた。4度目の挑戦でようやく打ち上げが実施されたものの、結果は飛行中断となった。

カイロスは2024年3月13日に初号機が発射5秒後に爆発、2024年12月18日に2号機が約3分7秒後に飛行中断と、これで3機連続の失敗となった。3号機のミッションは民間企業単独として国内初となる人工衛星の宇宙軌道への投入で、5機の衛星を搭載する予定だった。

スペースワンはキヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行などが出資する宇宙ベンチャーで、高頻度・低コストの小型ロケット打ち上げサービスの実現を目指している。3連続失敗という結果を受け、今後の原因究明と次回打ち上げに向けた対応が注目される。詳細については現在調査中とされており、スペースワンによる記者会見での説明が待たれる状況だ。