#俺のオタクソング9選
画像: AI生成

2026年3月6日の深夜、「#俺のオタクソング9選」というハッシュタグがXで急速に広まり、一夜にして2349件以上の投稿が集まった。特定の公式イベントや番組との紐付けはなく、誰かの投稿が口火を切り、連鎖的に参加者が増えたと見られる自然発生型のバズだ。

企画の内容はシンプルで、自分の「オタクソング」を9曲選んでハッシュタグとともに投稿するというもの。投稿時刻は3月6日22時台から3月7日0時台に集中しており、深夜の盛り上がりが特徴的だ。

参加者の選曲は実に多彩で、「残酷な天使のテーゼ」「God knows...」「鳥の詩」「Get Wild」といった往年の名曲から、ボカロ楽曲、音ゲー収録曲、VTuber関連楽曲、さらには洋楽まで、「オタクソング」の定義が人によって大きく異なることが可視化されている。アニソン縛り・特定ゲームタイトル縛り・特定アーティスト縛りなど、テーマを設けて参加するユーザーも多く、単なる好きな曲リストではなく「自分のオタク属性の宣言」として機能している点が特徴的だ。

この企画が短時間で爆発的に広まった理由のひとつは、「9曲」という制約にある。多くの参加者が「9つに絞れるわけがないだろ…楽しいねこれ」「ある程度年代を絞ったところで1桁に収まるわけないだろいい加減にしろ」「9曲越えちゃったねぇ」といったコメントを添えており、制限の厳しさが選曲の苦しみを生み、その苦しみ自体がコンテンツになるという自己拡散構造を持っている。

類似企画として「オタクソング10選」や「年間ベストソング」をnoteやはてなブログで発表する文化は以前から存在しており、そうした文化的土壌の上にXのリアルタイム性が組み合わさることで、今回の急拡散につながったと考えられる。「世代がバレる一覧だ」「20数年間分を考えたらこれだった」といった投稿も多く、自分のオタク歴を振り返る祝祭的な雰囲気が参加の連鎖を後押ししている。