東京高裁
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2026年3月4日午前、東京高裁が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対する解散命令を決定したことで、「東京高裁」がトレンド入りした。

東京高裁は2025年3月の東京地裁決定を支持し、教団側の即時抗告を棄却した。この決定は即座に効力が生じ、教団は宗教法人格を失い、保有資産の清算手続きが開始される。税制上の優遇措置も受けられなくなる。

今回の解散命令が特に注目される理由は、民法上の不法行為を根拠とした解散命令が日本で初めて認められた点にある。過去のオウム真理教や明覚寺への解散命令はいずれも刑法違反が前提だったが、今回は1980年代から約40年間にわたる高額献金の勧誘行為が民法上の不法行為にあたると認定された。被害者は約1550人、被害総額は約204億円に上る。

一方で、解散命令の実効性を疑問視する声も広がっている。旧統一教会の補償委員会が返金した実績は、請求334件中わずか11件・計約1億6千万円(うち約1億円は1家族分)にとどまっており、被害対策弁護団は「金額・人数ともに少なくて驚き」と批判している。また、宗教法人格を失っても教団が任意団体として活動を継続できるとの指摘もあり、「決定は出たが被害救済はこれから」という複雑な受け止めが広がっている。

教団側は最高裁への特別抗告を予定しており、法的手続きはまだ続く見通しだ。清算手続きによって被害者への実質的な弁済がどこまで実現するか、また宗教法人格喪失後の教団の動向が今後の焦点となる。