「元会社員」が今トレンドになっているのは、日テレドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』(通称・パン恋)の第7話をきっかけに、定年後の孤独と夫婦関係というテーマへの共感が広がったことが主な理由だ。
2026年1月から日テレ土曜よる9時に放送中の同ドラマは、上白石萌歌と生田斗真が主演を務める恋愛ドラマ。2月21日放送の第7話では、劇中の読者相談コラムに「ムラノさん(元会社員・65歳・男性)」が登場した。その相談内容は「結婚して35年、妻にはずっとないがしろにされてきたが仕事をすることでプライドを保ってきた。定年を迎え、子どもたちも独立し、この先妻と二人きりでやっていけるか不安」というもの。
ドラマ公式Xアカウント(@pankoi_ntv)が2月23日午前10時にこの相談文を投稿すると、288いいねを獲得。「仕事というアイデンティティを失った後の夫婦関係」という普遍的なテーマが多くの視聴者の共感を呼んだ。
さらに同時期、Kindleの春直前大セール(最大70%OFF)の対象作品として「終末世界の悪女になった元会社員です〜社畜スキルで生き残ります〜」が紹介され、複数のXユーザーがこのマンガについて言及。3年目の会社員が異世界のサラ公爵夫人に転生するという内容で、セール効果もあって注目が集まった。加えて、Xアカウント「スギマサ@元会社員の独り言」による自己啓発系の投稿も同日に流通した。
これら異なる3つの文脈——ドラマの感動的な相談コラム、異世界転生マンガのセール、自己啓発アカウント——が「元会社員」というキーワードで偶然重なり合い、トレンド入りにつながったと見られる。
パン恋は引き続き毎週土曜よる9時に放送中で、今後の展開にも注目が集まっている。