桂玲子さん
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2026年3月4日、声優・桂玲子さんの訃報が所属事務所の公式サイトで発表され、SNS上で大きな反響を呼んでいる。

桂玲子さんは2026年2月22日午前9時33分、誤嚥性肺炎による呼吸不全のため89歳で永眠した。なお、通夜・葬儀は親族の意向により近親者のみで執り行われており、訃報の公表は約10日後となった。

桂さんが広く知られるのは、国民的アニメ『サザエさん』でのイクラちゃん役だ。1971年の放送開始当初から担当し、54年間にわたってイクラちゃん・かおりちゃん・リカちゃんの3役を1人で演じ続けた。「ハーイ」「チャーン」「バブー」というイクラちゃんの愛らしいセリフは、世代を超えて多くの人の記憶に刻まれている。

ただし、桂さんは2025年6月1日放送分をもってこれら3役を退いており、その後新声優陣にバトンが渡されていた。声優交代の発表時点では健康上の理由などは明かされていなかったが、今回の訃報によって、交代の背景にあった事情が改めて注目されている。

『サザエさん』以外にも、桂さんは『ヤッターマン』のオモッチャマ役、『カリメロ』のプリシラ役(2代目)、『一休さん』のさよちゃん役など、昭和を代表するアニメ作品で数多くのキャラクターを演じた。SNS上では業界関係者からも「昔よく一緒に仕事をしていた先輩」「事務所の大先輩」として惜しむ声が相次いでいる。

訃報が伝わった3月4日午後3時台から、X(旧Twitter)では「イクラちゃん」とともにトレンド入りし、「昭和が終わっていくなぁ」「子供の頃から当たり前のように聞いていた声が、またひとつ歴史になった」といった追悼コメントが多数投稿された。長年にわたり日本のアニメ文化を支えた声優の逝去に、ファンや業界関係者が深い悲しみを表している。