メイド服
画像: AI生成

毎年5月10日、Xでは「メイド服」「メイドの日」が必ずトレンド入りする。2026年も例外なく、この日一日を通じて膨大な数のイラスト・コスプレ写真・解説コンテンツが投稿され続けた。

そもそも「メイドの日」とは、「May(メイ)」と「10(ド)」を組み合わせた語呂合わせに由来する記念日だ。2007年3月16日、秋宮舞駆氏のブログ『アキバ日報』で提唱されたのが始まりとされており、日本記念日協会への申請はなく公式な記念日ではないものの、2016年頃からXのトレンド1位を毎年獲得する恒例行事として定着している。2018年には25万ツイートを記録したこともある。

2026年の盛り上がりで火付け役となったのが、Yostar運営のファンタジーRPG『ステラソラ』の公式アカウントだ。5月10日正午に「魔王ちゃんとコゼットがメイド服に着替えて楽しんでいるようです」というお祝いイラストを投稿。これをきっかけに、ウマ娘のジェンティルドンナやエイシンフラッシュ、FGOのマシュ、魔法少女まどか☆マギカの暁美ほむら、艦これのキャラクターなど、多ジャンルにわたるファンアートが連鎖的に投稿された。

今年の特徴として目立つのが、メイド服の「種類解説」コンテンツの拡散だ。ヴィクトリアン・クラシカル・フレンチといった様式の違いをまとめたインフォグラフィックや、役割による描き分け解説が多くの創作者に共有され、メイドの日が単なるイラスト投稿の場を超えて、創作者向けの学習・情報共有の場としても機能していることが今年の新たな側面として浮かび上がった。

コスプレ分野でも盛り上がりは顕著で、インサイドをはじめ複数のメディアが「メイドの日」に合わせてコスプレ写真まとめ記事を掲載。また、BAND-MAIDがこの日にニューシングル『ENERGETIC』のリリースをサプライズ発表するなど、音楽シーンでもメイドの日を活用した動きがあった。

Xでの投稿傾向を見ると、クラシカルなロング丈スタイルを好む層、戦闘メイドや魔改造デザインを楽しむ層、強制着衣・性別転換ネタを定番コンテンツとして楽しむ層など、メイド服の多様な解釈が共存しているのが今年のメイドの日の特徴だ。批判的な声はほぼなく、全体として祝祭的な雰囲気の中で一日が過ぎていった。