あかつきさん
画像: AI生成

同人誌印刷専門のあかつき印刷が2026年3月20日15時台にX公式アカウント(@akatsuki_doujin)で閉業・同人誌印刷からの撤退を発表し、長年利用してきた同人作家たちの間で大きな衝撃が広がっている。

あかつき印刷はオフセット印刷・オンデマンド印刷に加え、PP加工・箔押し・遊び紙・透明クリアカバー・3色便せん印刷など多彩な特殊仕様に対応した同人誌印刷専門の印刷所だった。新潟の同人誌即売会「ガタケット」にも出展実績があり、地元の同人作家を中心に全国の作家から親しまれていた。

特に利用者の記憶に強く残っているのが、秋の入稿時に新潟産の新米を新刊のオマケとして同封するサービスだ。「9月10月くらいの入稿はワクワクしてました」「お米も毎年楽しみで」といった声が多数投稿されており、単なる印刷業者を超えた温かみのある関係性が多くの作家に支持されていたことがわかる。

今回の撤退が特に注目されているのは、業界全体の縮小という文脈があるためだ。あるX投稿者は「これで4社合同チラシの印刷所全部が閉業・同人撤退してしまった」と述べており、かつて合同でチラシを制作していた複数の印刷所が軒並み姿を消したことになる。また「スズさん(スズトウシャドウ)」「ウォーク」など他の同人誌印刷所の撤退も相次いでいることが投稿から確認でき、「次はどこで刷ればいいんだ」という実務的な不安の声も上がっている。

発表から数十分のうちに「初めてオフセットで刷ったのがあかつきさんだった」「大学の授業で初めて作成したのがあかつきさんで大好きでした」「やりたい装丁の夢を叶えてくれた印刷所さんでした」など、感謝と惜別の投稿が一斉に広がりトレンド入りした。同人誌印刷業界の構造的な縮小を象徴する出来事として、同人作家コミュニティ全体に大きな衝撃を与えている。